理学療法学科

理学療法士とは

理学療法士は、日常生活で基本となる「座る・立つ・歩く」などの動作の改善を導く専門家。運動機能が低下した人を対象とした身体機能障がい回復を中心に、最近では生活習慣病予防やメタボリックシンドローム対策など、健康維持・予防医療のための運動療法も行います。病院・クリニックやリハビリテーションセンターなどの医療機関から、保健・福祉施設、プロのスポーツチームまで、幅広い現場でそのスキルが求められています。

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わからない点は理解できるまでサポート。
先生方の親身な指導が魅力です。

津商業高校出身 山田 愛里

理学療法の専門的な授業は、初めて出会う内容ばかりで簡単ではありません。でもわからない点があったら、先生方が授業後に理解できるまで丁寧に教えてくださるので、テスト対策もばっちりです。また、完全担任制なので、先生が学生の些細な変化にも気づいて、いち早くフォローしてくれます。どの先生も親身になって指導してくださるので、安心して勉強に打ち込めます。

! POINT大事にしていること・学科のポイント

理学療法士は医師以外の医療職で「治療」が行える、数少ない職種。身体運動機能の改善はもちろん、スポーツ選手の体調管理など、「動作」に関わるあらゆる場で実力が発揮できるよう、専門知識と確かな技術を習得します。

1.実践力がつく臨床能力試験
症状や治療法を熟知した教員が模擬患者となり、本番さながらの臨床能力試験を実施。
実習の前・後で振り返りの時間を設け、課題に応じた達成度を確認します。この臨床能力試験により、判断力、実践力、応用力が磨かれます。
2.国家試験合格率92%
国家試験対策として4年次から「総合理学療法演習」の中で小テストや特別講義を行い、総復習を行います。
弱点は個別指導で強化しながら、国家試験合格率は毎年全国平均を上回り、平成25年度は92%を達成。
3.実社会に役立つ授業
1年次、2年次に「基礎統計学」「情報処理」でパソコンを、「研究方法論」で研究手法を身につけます。3年次、4年次は実際に臨床データを取り、研究発表に向けた論文を作成します。学会発表にも役立つ基盤に。
4.地域で実践指導
時代のニーズに合わせ、スポーツ現場での指導を校外学習に取り入れています。
地元野球部の協力のもと、「表面解剖学」で学んだ触診を実践します。ストレッチやテーピングを行い、技術と経験を培います。

理学療法士の仕事

医療・福祉

rigaku_work01病院勤務だけでなく、訪問リハビリテーションなどの介護保険分野で、対象者の日常生活の自立を運動療法や物理療法でサポート。

スポーツ

rigaku_work02スポーツ関連施設における個々の体力維持や向上のための運動指導。また、プロスポーツチームでの選手の体調管理に関わります。

先輩の声

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理学療法学科 2004年卒業
医療法人全心会 伊勢慶友病院
リハビリテーション科 科長
徳田 昇先生(稲生高校出身)

ケガや病気によって身体に障がいをもつ人への運動療法や、温熱や電気等の物理的手段を用いた治療を行っています。ときには患者さんのご自宅を訪問してのリハビリや、住宅改修のアドバイスをしたりすることもあります。患者さんが再び日常生活を送れるよう支援するのは、やりがいのある仕事。機能回復だけでなく、精神面のサポートも行い、心の支えになることが大切です。表情、言葉がけ、触れ方、距離感などを常に意識し、安心してリハビリを受けていただけるように心掛けています。

学習現場を重視した授業が成長を後押し身体機能を適切に評価できる理学療法士に

基礎科目

rigaku_gakusyuImg01医療従事者として必要なコミュニケーション力を、話す・理解する・接遇の面から習得。また「英語」「英会話」などを一般教養科目として学びます。「情報処理」ではパソコンの基本的動作のみでなく、ワード、エクセルといった資料作りに不可欠なソフトの機能や操作について学び、資料やグラフの作成へと展開します。「生命倫理学」は医療に関する教養的科目。人間の命の大切さや尊厳について、理解を深めます。

健康科学、生化学、コミュニケーション学、生命倫理学、基本統計学、英語、情報処理、英会話、社会学、医学英語、生物学、言語表現学

専門基礎科目

rigaku_gakusyuImg02理学療法士に必要な「解剖学(=からだの名称)」「生理学(=からだの働き)」「運動学(=からだの動き)」。この3つの基礎医学を演習を通して徹底学習。「整形外科学」「神経内科学」などの臨床医学は、第一線で活躍する外部講師を招き、わかりやすい講義を行っています。
医療や福祉の仕組みや制度についての「社会学」、入門編となる「リハビリテーション概論」も含めて、知識や理論をしっかり身につけます。

解剖学、神経学演習、解剖学演習、人間発達学、表面解剖学、心理学、生理学、臨床心理学、生理学演習I・II、神経学

専門科目

rigaku_gakusyuImg03健康、疾病、障がいなど、予防と回復過程に関する専門知識を身につけます。整形外科疾患や脳卒中、心筋梗塞、慢性呼吸器不全の方への理学療法について、実技を交えて学習。さらに、ガンや糖尿病、生活習慣病といわれている、疾患の理学療法も習得します。そのほか、地域で活躍が求められている在宅、訪問、あるいは予防といった介護福祉におけるリハビリテーションについても、知識を養います。

運動療法概論、運動器系理学療法学・実習、理学療法概論、内部障害理学療法学・実習、日常生活動作学・実習、成人神経系理学療法学・実習、理学療法研究方法論、物理療法学、理学療法評価技術論・実習、地域理学療法学生活環境論、臨床情報管理論、老年期予防理学療法学、義肢装具学I・II、臨床実習、小児・発達系理学療法学

ピックアップ授業

義肢装具学II

rigaku_pickUpImg01機能不全の軽減を目的とした義肢装具について学習しながら、理学療法士でも製作可能な靴のインソール(中敷)の作成法などを習得。また地域や在宅で応用できる、外反母趾対策エクササイズを身につけます。

運動器理学療法学習

rigaku_pickUpImg02肩、肘、手、脚などの関節を中心とした運動器疾患について、各病態を知るとともに原因やリスク管理を学習します。さらには解剖学、運動学に基づいた理学療法を考察し、現場での実践に活かします。

予防理学療法

rigaku_pickUpImg03「予防理学療法」とは、介護生活になる前に介護を必要としない体力を身につける療法。本学科では2年次に全員が介護保険施設での実習を体験し、高齢者リハビリテーションに対応できる実力を養います。

実習人間力のあるスペシャリストを目指して18週間の実習で知識と技術をブラッシュアップ

◆2年次は一つの患部を評価実習

rigaku_jissyuImg01病院・施設など実際に理学療法士が働いている現場で、患者さんを触診し知識や経験を積む臨床実習。
中でも2年次の「評価実習」は、主に医療機関や社会福祉施設で、ひとりの患者さんを週1回、8週(8回)に渡って評価します。翌週の実習までは、講師陣から助言を仰いだり、レポートをまとめる復習時間。肩、肘など、評価部位を一ケ所に限定することで、回復までの経過をしっかりと学べます。

◆3年次は同じ患者さんを長期評価

3年次の「臨床実習」では、一つの医療機関もしくは社会福祉施設で4週間の長期実習を行います。期間中は一人の患者さんを担当。まず触診をして状態を知り、日々の経過を評価し全体の症状を診ることを学びます。さらに、他の通院や入院患者さんのカンファレンスにも参加し、より臨床的な雰囲気を体験。講師陣が実習先へ巡回するので安心して実習に臨めます。

◆総実習期間は4年間で18週間

即戦力となる理学療法士を育成するため、本学科では1年次から毎年、切れ目なくさまざまな実習を実施。年次ごとに期間を延長し、段階を経て社会に慣れていきます。実習の内訳は以下の通りです。
1年次/病院見学実習(5日間)、2年次/評価実習(8日間)、3年次/臨床実習(4週間)、4年次/総合実習(14週間)。

患者さんの笑顔が喜びに

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津工業高校出身 米倉 輝

ユマニテクでは、1年から実習の時間がたくさんあり、評価練習を繰り返し学ぶことができました。臨床実習では、疾患を有する患者さまの評価・問題点の抽出や、治療体験をさせていただきました。
病院の先生にアドバイスをいただきながら、歩行練習やROM訓練を重ねることで、患者さまの状態が日に日に良くなり、笑顔が増えていくのを間近で感じることができました。将来、「あなたとリハビリができて良かった」と言っていただけるような理学療法士を目標に、頑張っていきたいです。

学科長からのメッセージ

理学療法学科 先任学科長
小出 益徳 先生

rigaku_gakucho理学療法士の現場で求められるのは、知識はもちろん、患者さんを評価した際、どこに原因があり、何をすべきか、自ら探求する能力です。本学科では、学生の主体性を重んじながら、社会で必要なスキルを養成しています。知識、技術、人間力の備わった積極性のある人材となって、やがては地域の現場で活躍されることを楽しみにしています。

業界からのメッセージ

理学療法学科 2010年卒業
医療法人MSMCみどりクリニック リハビリテーション科
榎下 綾乃 先生(四日市商業高校出身)

rigaku_gyokai一般整形からスポーツ傷害を中心に、高齢者から学生までの幅広い世代の日常生活や職場復帰、スポーツ復帰を援助・指導しています。「できるようになった!」という患者さんからの喜びの声にやりがいを感じていますが、そこで満足せず、再発しないよう予防・指導するのが私たちの役目です。常に患者さんのために何ができるかを考え、情報収集しながら日々の業務に取り組むよう努めています。

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